齋藤 薫
美容ジャーナリスト
プロフィール
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストへ。女性誌において、多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。新刊『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)他、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『The コンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など著書多数。
メッセージ
そもそもなぜ、こういうものがなかったのか? 今となってはそれが不思議で、“検定”がいちばん必要なのはまさしくこの分野だったのではないかと今さらながら痛感させられます。おそらくは“なかった”のではなく、“できなかった”のでしょう。テキストの内容はもちろん、複雑になりすぎたビューティ業界においてひとつのしくみを作り上げる難しさは想像を超えます。誰もその途方もない仕事に着手する人がいなかった、そういうことだったのだろうと。ここに行き着くまでの膨大な手間と情熱を考えるにつけ、本当に頭が下がります。
しかしながら、2010年というこのタイミングに完成したことは、結果としてまたとないタイミングだったのかもしれません。なぜなら早すぎたら空まわりしていたかもしれないから。というのも、日本におけるビューティは、情報からして美容と健康をあえてハッキリ分けたために、ホリスティックという発想がなかなか浸透せず、その言葉だけが虚しく語られていたというのが現状でした。当然女性たちは心も体も肌も同じように美しく磨くという意識を持てず、多くの人が偏った知識をもったまま、美容大国と呼ばれるに至ります。それこがここへ来て、にわかにホリスティックな美容の必要性を女性たちが自ら切実に感じるようになってきた。化粧品業界でも、そこに携わる人がみなホリスティックな知識を持たなければならない時代が早足でやってきて、みるみる間に機が熟したのです。
そうして、この検定が真のプロフェッショナルを輩出していった時、美容に携わる人々の地位を向上させるのはもちろん、ホリスティック関連のまったく新しい仕事を次々と構築し、新たな雇用を生むことになるのでしょう。真のホリスティックの知恵と精神が行き渡った時、日本女性は本当の意味で揺るぎない美しさを手にすることになるはずで、今はそれ以上に嬉しいことはありません。